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  • 2024.11.27

  • 15:00 - 16:30

[C-3]

みるスポーツで楽しく心身ともに健康になろう!

■ スポーツ庁における国民の健康増進のための取組
中村 宇一 氏 スポーツ庁健康スポーツ課長

スポーツ庁では、スポーツを「する」「みる」「ささえる」という様々な参画を通じて、多くの人々がスポーツの価値を享受できる社会を目指し、様々な施策を推進しています。令和5年度の週1日以上のスポーツ実施率は52.0%であり、第三期スポーツ基本計画の目標値(70%)には未達です。本講演では、国民のスポーツ実施率を向上させ、日々の生活の中で一人一人がスポーツの価値を享受できる社会構築のための取組を紹介します。

■ みるスポーツの健康効果~最新疫学研究から見えてきた可能性~
辻󠄀 大士 氏 筑波大学体育系 助教

これまで、スポーツ観戦と健康の関連に着目した研究の多くは、肥満や過剰な飲酒など、ネガティブなリスク因子としての報告がほとんどでした。しかし近年、身体活動やメンタルヘルスに対して好ましい効果をもたらしうる可能性が見えてきました。私たちが成人・高齢者を対象に実施した調査研究の結果をもとに、現地あるいはテレビ・インターネットでの「みるスポーツ」が、どのような健康に対してどの程度の効果が期待できるのか紹介します。

■ 一度のスポーツ観戦が引き出す面白さとロイヤリティ〜社会生理学による可視化と強化〜
松井 崇 氏 筑波大学体育系 助教

 健康には個人の心身の活動はもちろん、社会参加、つまり、他者との関わりが重要です。私たちは、人間の社会活動を生理学で評価する「スポーツ社会生理学」を展開し、スポーツ観戦が心身の活動性を他の観戦者とともに高めることを、心拍の同期レベルや絆ホルモン「オキシトシン」の変動から可視化することに成功しました。本講演では、スポーツ観戦が誰もが一緒に楽しめる社会参加形態として役立つ可能性とその強化方策を紹介します。

空席あり

受講料(事前):0円

受講料(当日):0円

スピーカー詳細

中村 宇一 氏

スポーツ庁健康スポーツ課長

平成10年04月 厚生労働省
平成20年04月 在中国日本大使館一等書記官
平成23年05月 厚生労働省安全衛生部計画課補佐
平成26年07月 厚生労働省産業保健支援室補佐
平成28年04月 厚生労働省労働基準局総務課補佐
平成30年07月 厚生労働省安全衛生部化学物質対策課補佐
令和03年04月 厚生労働省安全課補佐
令和04年04月 厚生労働省産業保健支援室長
令和05年10月 厚生労働省人材開発統括官付海外協力室長
令和06年07月 スポーツ庁健康スポーツ課長

辻󠄀 大士 氏

筑波大学体育系 助教

2014年、筑波大学大学院体育科学専攻修了。博士(体育科学)。フィンランド・ユヴァスキュラ大学ポスドクフェロー、千葉大学予防医学センター特任助教を経て、2020年より現職。日本体育・スポーツ・健康学会理事、日本介護予防・健康づくり学会理事など。日本最大規模の高齢者のコホート研究「日本老年学的評価研究(JAGES)」の運営に参画するとともに、「する」「みる」「ささえる」スポーツと健康に関する研究論文を多数掲載。

松井 崇 氏

筑波大学体育系 助教

2012年、筑波大学大学院体育科学専攻修了。博士(体育科学)。学振特別研究員SPD、スペイン・カハール研究所客員助教を経て、2015年より現職。2020年、同学スポーツイノベーション開発研究センター・スポーツIT分野長。2022年、同学健幸ライフスタイル開発研究センター・副センター長。柔道五段、日本武道学会理事ほか。『2020年版 スポーツ栄養学最新理論』『Critical Perspectives on Esports』などの著書がある。

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