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  • 2024.11.29

  • 13:00 - 14:30

[B-7]

微生物発酵と酵素発酵による食品機能性のシンポジウム

発酵食品は世界においても伝統的に食生活に根付いているが、科学的な解明がなされていない場合が多く、研究課題は多い。ポストバイオティックスの視点から、原材料よりも風味など五感に心地よい機能性向上に止まらず、健康機能性も高まる場合が多いと考えられる。複数の微生物が関与するケースでは全容の解析が困難である事が多く、再現性や品質管理面での問題も生じる。京都大学野小川順教授にその有効利用と将来性についてご解説頂く。 また微生物発酵であってもメカニズム的には酵素が必ず関与していることから、酵素反応(非微生物的酵素発酵)を利用した成分変換も数多く、広く食品工学において利用されている。企業での実施例などもショートプレゼンテーションする。

■小川 先生
発酵ならびに酵素技術による食品機能の創出

空席あり

受講料(事前):0円

受講料(当日):0円

スピーカー詳細

小川 順 氏

京都大学大学院 農学研究科 応用生命科学専攻 応用微生物学講座 発酵生理および醸造学分野 教授

滋賀県生まれ徳島県育ち。
1990年京都大学農学部農芸化学科卒業。
1995年同農学研究科農芸化学専攻博士後期課程修了。
2006~2007年フランス国立農業研究所客員研究員。
2009年より現職。

微生物の機能探索を基盤とした応用研究に従事。
食産業関連では、食品と微生物の相互作用研究に基づく健康増進(発酵微生物や腸内細菌など)、環境調和型一次生産技術開発に取り組んでいる。

奥田 啓太 氏

天野エンザイム(株) イノベーション本部 開発二部 蛋白・調味料チーム サブリーダー

2008年名古屋大学大学院修士課程卒業。同年、天野エンザイム株式会社に入社。2015年に名古屋大学で博士号を取得。
専門は酵素の食品化学への応用。特許出願多数。
酵素が持続可能な社会の実現に大きな役割を果たすと信じ、食品用酵素の開発に従事している。

奥山 洋平 氏

キユーピー(株) 免疫・認知プロジェクト 次長

2001年東京大学大学院 農学生命科学研究科 修士課程修了。
キユーピー株式会社入社後、研究所を中心に、経営企画部、マーケティング部、知的財産部を経て現職(免疫・認知プロジェクト 次長)。
2012年社内ビジネスコンペでのテーマ選出を契機に、酢酸菌事業化プロジェクトを始動し、酢酸菌酵素の高濃度安定生産技術の構築や、酢酸菌酵素配合商品の発売育成に従事。

富本 千晶 氏

Noster(株) R&D本部 研究部 マイクロバイオームグループ 研究グループ長

京都大学大学院農学研究科を卒業後、2017年に日東薬品工業株式会社に入社、2020年に研究部門が独立する形で設立したNoster株式会社に出向し、現在に至ります。入社以来一貫して菌や代謝物に関する基礎研究の中心となるマイクロバイオームグループに所属し、様々な国内外の研究機関との共同研究にも携わっています。現在は特に腸内細菌脂質代謝物について、創薬を目指した臨床研究だけでなく新規シーズの探索も行っています。

サンドゥー アダルシュ 氏

Noster(株) R&D本部 取締役CSO

サンドゥー アダルシュ博士は、京都のNoster株式会社で最高科学責任者(CSO)および取締役として、腸内細菌の代謝産物を活用したバイオ創薬に取り組んでいます。
博士は英国マンチェスター大学で博士号を取得し、約40年前に文部科学省の奨学金で来日、東京工業大学や東京大学生産技術研究所で研究を行いました。
以降、2023年3月まで、富士通研究所、東京工業大学、電気通信大学(名誉教授)で常勤職を歴任しました。
研究以外では、天体観測や登山を楽しんでいます。

鈴木 壯幸 氏

三井農林(株) 執行役員 R&D本部 本部長

>背景:
 農学博士
 紅茶アドバイザー
 日本茶インストラクター

>仕事の経歴:
 ・お茶成分の機能性研究と機能性素材の開発(お茶由来の医薬品原料開発)
 ・分析/測定技術を使った、お茶の特徴の解析と品質に関わる課題解決
 ・茶由来の食品素材開発と販売(食品原料としての技術営業)
 ・機能性表示食品 開発の推進

矢澤 一良 氏

早稲田大学 ナノ・ライフ創新研究機構 規範科学総合研究所 ヘルスフード科学部門 部門長

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